足の冷えの解消法
状態
あしが異常に冷え、芯まで痛む、足が冷えすぎて眠れない、足指が紫色になっていたりしもやけができている、といった症状を訴える女性が増えています。
一般に言われている「あしの冷え」は大きくわけると、「脚の冷え」と「指先の冷え」とがあります。
あしが異常に冷える原因
脚も足指も異常に冷える原因は、外反母趾や指上げ足(浮き指)からくる指上げ歩き(足指が踏ん張れず、地面に接地しない歩き方)にあります。指上げ歩きは歩くとき過剰な衝撃波やねじれ波が発生し、これが腰へ繰り返されて腰椎を圧迫し変形や歪みを起こしてしまった結果なのです。変形や歪みを起こした腰椎は、同時に脊柱管を破壊し周りからはカルシウムが流れ出し、坐骨神経の働きを弱めるため、下肢への血行不良を起こして冷えてしまうのです。特に、脚が異常に冷えるという人は脊柱管の破壊により脳脊髄液がもれ、下肢全体が機能低下してしまい冷えるのです。
この部分が重要です。脊柱管の中から脳室やクモ膜下腔を満たしている脳脊髄液がもれて、脳脊髄液の絶対量が減少すると重症なムチ打ち症状を起こしたり、自律神経失調症を起こし、この一つとして異常に冷える原因になっている場合が多いのです。これを医学的には「脳脊髄液低下症候群」と呼んでいます。「脳脊髄液がもれる原因は、悪い足による悪い歩き方が最大原因になっている」このことを知ることも重要です。だから、あしの冷える人に腰の悪い人が圧倒的に多く、自律神経失調症を伴っているのです。
もう一つ、足指の冷えは悪い腰に加え、中足関節が緩んでいることが原因なのです。
緩んだ中足関節は歩くとき横へ広がり、足指は逆に指同士が圧迫される形となり、指先への血行を妨げるため指が冷え、紫色になったりしもやけができるのです。
あしが異常に冷える原因
冷えを簡単に改善する方法は、次の2つを行うことです。
第1の方法は、外反母趾や指上げ足による指上げ歩き(足指が地面に接地しない歩き方)により疲労して硬くなった下肢の筋肉(すねやふくらはぎの筋肉)を緩めて、血管やリンパ管への圧迫を取り除きます。
写真図のように「むくみ取り足まくら」を10分くらい使用し、アキレス腱の緊張を緩める方法です。手に入らない場合は、これに似たものを数枚のタオルを丸めて作ることができます。この筒状の枕を2つ作り、アキレス腱に写真のようにはさみ自分の体重で上下から圧迫して簡単に緩めることができます。即効性があり、頭の重さまで楽になってきます。簡単にできるので便利です。
第2の方法は、全てに共通となる「足裏バランステーピング」や「3本指テーピング靴下」で足裏のバランスを整えて、足の指をよく使って歩き、足底筋群を発達させることなのです。足底筋群の発達と共にポンプ作用が高まり、うっ血した静脈血をスムーズに心臓へ送り出すことができるので、あしが冷えなくなってくるのです。
以上の通り、「むくみとり足まくら」を使ったり、「テーピング靴下」を使用すればいいので簡単です。これを3ヶ月ほど続けていると次第に冷えなくなってきます。
更に、確実に改善するには、腰と首の治療が必要です。腰から漏れる脳脊髄液を止めることと、首への負担を軽くすることで自律神経の回復が必要なのです。
しかし、「むくみとり足枕」と足裏のバランスを整える「3本指テーピング靴下」との併用でかなり楽になるので、まずはここから始めることをお勧めします。