自分で治す外反母趾

まえがき

様々な不調に悩む女性のイメージ 「痛い時は曲る時」。親指の付け根に痛みがある場合は、まさに今曲る時なのです。
一刻も早くテーピングや専用サポーターで足裏のバランスを整えて下さい。早ければ早いほど痛みも早く取れ、また何よりそれ以上変形が進まないように最小限に食い止めることができます。

また、たとえ「痛みがなくても放っておいたら大変」。
私は今だかつて、「外反母趾や指上げ足(浮指)で健康!」という人に出会ったことがありません。よく聞いてみると必ず体のどこかに慢性的な痛みや自律神経失調症状、あるいは生活習慣を隠し持っています。また、自分は健康だと言い切る人であってもよーく聞き出すと以前にひどいギックリ腰をしたとか、年に何回かギックリ腰に見舞われるとか、また頭痛、肩こり、めまい、不整脈、胃腸障害などの自律神経失調を持っています。
これらの不調を「外反母趾や指上げ足(浮き指)が根本原因になっていることにと気づいていない」から結びつけて答えられないのです。


外反母趾、指上げ足と気づいたらすぐ治しにかかること

外反母趾や指上げ足(浮指)で靴を履く度に「苦しくなる」「気が重くなる」「出かけるのが憂鬱」「歩くのが恐い」、中には「脳天まで響くような痛みがする」「この痛みから解放されたらなんと素晴らしい毎日を過ごせることか」と思い悩んでいる人も多いものです。 しかし、思い切って病院に行っても納得のいく治療法や説明をしてもらえないのが現状です。ひどい外反母趾のため「切らなければ治らない」と言われて逃げ帰ってきたという人にもよく会います。悩みながらも自分でだましだまし過ごして気がついたら、以前より曲ってしまったという女性もよく見かけます。

外反母趾は「足の痛みを取り除く」ということをまず最初に考えてもらいたいのです。痛みは次に紹介するテーピング法や専用サポーターとの併用で100%治るのです。

ですから最初から間違っても手術などを考えないで下さい。痛みのあるときはなおさらです。手術のことを考えると不安になるばかりか、冷静な正しい判断ができなくなってしまうからです。

たとえ手術する場合でも痛みが取れてから判断しても少しも遅いことはないのです。「手術は痛みが取れてから」行う方がいいのです。なぜなら痛みが強い時に手術をするとかえって失敗する可能性が高まるのです。痛みがなくなってくると自然と考え方に余裕ができ、あれほど手術をしようかどうか悩んでいたことなど、すっかり忘れ夢にも思わなくなってくるものなのです。何より皆さんもできるだけ手術をしないで治したいと願っているはずです。

最近は、専門医の間でも手術で思うような結果が得られないため、保存的療法(手術をしないで治す方法)が試みられるようになってきたと聞いています。
また、私がこれまで調べた「術後1~2年後の調査結果」からも「安易に手術すべきではない」という結論に達しています。
今までの「外反母趾=手術」「手術=成功」という誤った先入観や思い込みを見直す時がきたと思うのです。 外反母趾や足の痛みについて詳しく知りたい方は、私の著書「自分で治す外反母趾」フットワーク出版社(1365円)を是非、ご参照頂ければと思います。

私は柔整師として35年間、接骨院の施術の中で初検だけでも10万人以上の「足と体」を関連づけて診てまいりました。この中で1回限りで終る患者さんもいれば逆に治るまで100回来院してくる人もいます。どんなに少なく見積もっても平均でひとり10回以上は来院しています。「10万人×10回=100万回」。この数字からも分かるように100万回は「足と健康との関係」を診てきたのです。
その経験の中で知りえた足の知識、足と美・健康との関係の重要性を訴えそして情報提供しているものです。

誤解してほしくないことは、「決して医師の治療を受ける機会を奪うものではない」ということです。知識は重要です。少しでもお役立てればという思いから情報提供しているのです。そして、原因のはっきりしない足、ひざ、腰、首の痛みや首の異常が関係する自律神経失調症状に対し、人間の土台となる足裏から診断したり、治療していく、そして何より予防医学の根本という考えが世の中に広まり、世界中の人々のお役に立てるなら治療家として最大の喜びとなります。

★外反母趾でお悩みの方、足の異常が及ぼす美・健康との関係を詳しく知りたい方は、笠原 巖著書「自分で治す外反母趾」(フットワーク出版)を是非ご参考にして下さい。