第2指付け根の痛み
症状
第2指の付け根が痛くなり、どこへ行っても本当の原因も分からず悩んでいる人はかなり多くいます。最初はチクチクした軽い痛みから始まり、我慢して放っておくと歩く度にズキズキした痛みに変わり、そのうち2指の付け根の部分が熱っぽく、腫れも出てきて歩く度に激痛がするようになります。中にはすでに疲労骨折を起こしていて、その部分の骨が太くなっていたり、2指が上に変形して浮き脱臼を伴っている場合があります。
2指の付け根を上下から強くつまんでみると激痛があり、骨が太くなっているのが感じ取れるのですぐ分かります。初期、中期ではX線像に異常が現れないので専門家を始め多くの人は迷って病院や接骨院を転々とする場合が多くあるのです。
原因
外反母趾で2指が親指の上に乗った状態の人に多く、親指が曲っていて蹴る力が弱いため2指の付け根の部分を地面に多く打ち付ける歩き方をするためです。この歩き方を続けていると付け根の軟骨が変形したり、疲労骨折で周りの神経を刺激し痛みが起るのです。
立ち仕事や外歩きの仕事をする人に多く見られますが、主婦が急に固い靴を履き長時間外出することが多くなった場合も痛くなります。
このような損傷を起こす人の半数が外反母趾や指上げ足(浮き指)があり横アーチもなくなって2指の付け根を多くついて歩いてしまう人です。残りの半数の人達はヘバーデン結節やリウマチのある人です。
ヘバーデン結節とは
ヘバーデンとは手の指、それも爪のすぐ下の関節が太くなったり、曲ったりするもので中高年者では女性の30人に1人の割合で見つけることができます。
60才以上では10人に1人の割合と高くなります。
通常は手の指に起こることだけが言われていますが、足の指から起る場合や手と足と同時に起る場合があります。
ヘバーデンはリウマチとは異なりますが、進行性なので足に出た場合は体重が乗るためリウマチと同じようなひどい変形に進んでしまうことが殆どなので注意が必要です。
早めに「痛みのある場合のテーピング法」を施すことがなにより重要です。
「第2指のつけ根の痛み」に伴う「ヘバーデンやリウマチ」があっても初期、中期では通常X線像には異常が現れないので、必ず上下から指で強くつまんで変形の程度を確認して下さい。こじらせ悪化させた場合(後期)のみX線上異常が現れます。また、たとえ今痛みがなくても変形や疲労骨折が潜在している場合があります。
このような人はテーピング靴下を履くと、サポーターの弾力性で中足関節を締めるため、そのとき初めて痛みが現れる場合があります。このような場合は、早期発見ととらえ潜在的に蓄積されている損傷度とその原因メカニズムを正しく知り、迷わないようにする事が今後の為にも必要です。なぜならいづれ更に変形が進行した状態となり痛みも強くなり長引くからです。
対処法
期間は「痛みのある場合のテーピング法」を4~6ヶ月すると変形や疲労骨折が修復されます。人間には固定をすると「過剰仮骨の吸収と付加骨の添加」という自然治癒力のエネルギーが発揮され、根本的に治癒してきます。
テーピングができない場合、または専用の新型外反母趾Wサポーターを使用して下さい。また履物は免震インソールを使用するなど著しくクッション性の高いものにすることが必要です。改善しない場合は速やかに医師や専門の医療機関で正しい治療をお受け下さい。