3週間でひざの痛みを半減させる「無重力療法」
ひざの痛みを訴える人のほとんどが、はっきりした原因がないまま起こった痛みです。たとえ原因があったとしても、それは「ほんのわずかな事(階段の昇り降りや立ち上がるときなど)」であり、ひどい痛みや慢性化するほどのことではないのです。それにもかかわらず、治りにくく長期を要しているのが特徴です。従って、この「ほんのわずかな事」が真の原因と考えてはいけないのです。
痛くなるには必ず次の事が隠れています。
1. ひざの構造学的歪み(曲り過ぎ・反り過ぎ・O脚・X脚・生理的弯曲の消失した膝)に、
2. 足裏の免震機能の低下から、歩行時に発生する過剰な衝撃波やねじれ波が介達外力となってひざに伝わり、
3. これが日常の生活環境条件の中で反復されるからなのです。
これが、何人もくつがえす事のできない真実であり、正しい診断法なのです。
隠れていた本当の原因を知ってこそ正しい治療法が分かるのです。
ひざの痛みを起こす8通りのパターン
ひざの痛みで一番多いのが、ひざの内側に起こる痛みで「変形性膝関節症」と呼ばれ、老化や変形、歳のせいなどとして片付けられているものです。
原因のはっきりしないひざの痛みには、これも含めて8通りのパターンとそれに伴う痛みがあります。たいした原因もなく起こった「ひざの痛み」、なかなか治らない「ひざの痛み」、負傷の瞬間を特定できないスポーツ障害による「ひざの痛み」も全部この8通りのパターンの中のどれかなのです。
まず、自分の「ひざの痛み」がどのパターンにあてはまるか照らし合わせて下さい。
1. 前側に起こったひざの痛み(オスグッド・シュラッター氏病):「曲がり過ぎが原因」
2. 後側に起こったひざの痛み(膝反張痛(ひざはんちょうつう)):「反り過ぎ」が原因
3. 内側に起こったひざの痛み(変形性膝関節症):「O脚」が原因
4. 外側に起こったひざの痛み(ひざ外側部痛):「X脚」が原因
5. 中心部に起こったひざの痛み(ジャンパー膝):「生理的弯曲の消失した膝」が原因
6. 軟骨損傷で起こったひざの痛み(半月版損傷):「過剰な衝撃」が原因
7. 靱帯損傷で起こったひざの痛み(十字靱帯損傷):「過剰なねじれ」が原因
8. 環境条件で起こったひざの痛み(環境条件痛):「繰り返される日常生活」が原因
膝の痛みに対する8方向の診断
原因がはっきりしない膝の痛みは、すべてこの8通りのアンバランスにあります。
負傷の瞬間を特定できない損傷を解明する
8方向の診断(8通りのアンバランス)
膝痛に対する診断方法の実際
次に8通りのアンバランスを、膝の症例をもって具体的に説明しましょう。
原因がはっきりしない「ひざの痛み」はこの8通りのパターンのどれかであり、あるいはこの中のいくつかが複合したものなのです。
この分類法・8方向の診断は、今後の治療医学の基礎となるものです。