股関節に対するセカンド療法
股関節痛に対する最良な治療法は、セカンド療法の根本となる「無重力療法」なのです。
「無重力療法」とはサラシ包帯やコルセットを使って股関節に加わる重力の負担を軽くし、無重力の状態に近づけるという方法です。
股関節も腰もひざも同じ方法で激的な効果が得られています。激的な効果がある理由は、負担度(重力と体重による負荷)より安静度(治癒力)が上回る固定をすることにより、何人も治癒に向かうという自然治癒力の法則があるためです。サラシ包帯による股関節の固定は、これを十分発揮できるための環境条件を整えるということなのです。
また、宇宙飛行士が無重力の中に長時間いると骨がとけてきたり、骨量が低下するということが裏づけられています。これは全身の場合になりますが、サラシ包帯やコルセットによる固定は、変形した股関節の部分だけの骨をとけさせることができます。この無重力療法は、変形した骨を固定により修復させることができるのです。
これを医学的に「過剰仮骨の吸収」と呼んでいます。
痛む所だけの部分的な固定であり、日常生活はそのまま続ける事ができる為、筋力が低下して治りが悪くなるなどの心配はないのです。
6. セカンド療法のまとめ
(1)股関節をサラシ包帯又は専用コルセットで固定をする。
(1)股関節をサラシ包帯又は専用コルセットで固定をする。
(2)正しい歩行をさせる為、足裏のバランスを整えるテーピングまたはテーピング機能が編み込んである3本指タイプのテーピング靴下を履く。
(3)靴の中には地面からの過剰な衝撃波やねじれ波を吸収無害化する、人工筋肉素材の免震インソールを使用する。または専用免震シューズを履く。
(4)開脚運動や相撲のそんきょ体操を行う。
(5)痛む時はできるだけ歩かないよう心がける。