女性に多い股関節の痛み

股関節の痛みには、それぞれ異なった原因と症状があります。

1. 左側の「股関節痛」
2. 右側の「股関節痛」
3. 慢性的な「股関節痛」
4. 変形による「股関節痛」
5. 「先天性股関節脱臼」(先股脱)による「股関節痛」
6. 腰・仙腸関節の歪みと「股関節痛」


股関節痛のイメージイラスト1股関節痛のイメージイラスト2


これらの主な症状は「朝、歩き始めに股関節が痛い」「通勤時、股関節が痛い」「ハイヒールを履いて外出した後、股関節が痛くなる」「長く出かけた後や長時間立っていた後、股関節が痛む」「股のつけ根が痛くて、足がうまく持ち上がらない」といった訴えが多く、ひどい場合はX線で変形がはっきり認められたり、また、股関節の骨がとけて写らない「先天性股関節脱臼」と診断される場合も多くあります。このような股関節の痛みや悩みを訴える女性が増えています。
「股関節の痛み」も「外反母趾」同様に女性に圧倒的に多く起こる病気なのです。なぜ女性に多いのかは、女性の体は男性に比べ筋力が弱く、しかも関節が浅く造られている為、このような痛みが起こり易いのです。
ではなぜ女性は筋力が弱く、しかも関節が浅く造られているかは、これは「なぜ女性に外反母趾が多いのか?」というコーナーでも説明していますが、女性はお産という大役があり、これを安全に行えるよう、神様がはじめからこのように造っているのです。
この事からも分かるように男性の役割、女性の役割、それぞれの役割をもって助け合い、平等な価値観を共有しているのです。

また、右半身は男性的、左半身は女性的な役割で身体を安全に導いています。左右の腕についても同じ事がいえます。


外反母趾と指上げ足のイラスト全身の関係図


股関節の障害は昔に比べても増えています。その理由は、外反母趾や指上げ足(浮指)など足裏の異常が増えた事と関係しているのです。「足裏の異常は悪い歩き方を助長し、それが股関節に歪み(偏位)を起こし、その歪んだ股関節に歩行時に発生する過剰な衝撃波やねじれ波を繰り返し伝えてしまった結果なのです。」

また、股関節の歪みが起こり易いもうひとつの理由として、トイレが和式から洋式に変わったことも挙げられます。和式トイレは開脚運動やお相撲さんのそんきょの格好となるので、自然と股関節や腰の歪みを調整することができていたのです。この格好は相撲のように瞬間的な激しい運動をする前に欠くことのできない準備運動となるのです。
今、これができなくなっているのです。本来、女性の方が股関節は柔らかいのですが、股関節が硬くなり開脚運動ができない女性が激増しているのです。