なぜ子供たちの足裏に異常が起るのか
赤ちゃんの手のひらや足の裏を突付くと握り返す反射があります。これは把握反射、足底反射とも呼ばれ、生まれつきもっている原始反射なのです。
サルは生まれたときから、この原始反射が強く残っているため、生まれてすぐ母ザルにつかまり落ちることはないのです。
人間の場合、生まれてからすぐ靴下を履かせたり、平らなところだけを歩き足裏への刺激が不足してしまうため、足底反射が起こらないのです。これにより足指を使って踏ん張るという動作(踏ん張り力)ができなくなり、外反母趾や指上げ足(浮指)の異常と共に足裏が不安定になってしまうのです。
そして足裏が不安定になると、それを補うため上半身にも歪みが起こってきます。これが子供のバランス感覚や敏捷性、調整能力を衰えさせてしまうのです。この差が結果として、いつも健康な子供といつも調子が悪い子供との分岐点になっているのです。
詳しくは、「育ち盛りの足が危ない」(ハート出版)をお読み下さい。
足底反射障害
足裏を刺激するようなデコボコ道を歩かないため
足底反射が起こらない
外反母趾
●小学生の外反母趾
一生の足は小学校3年生位で決まる。この時期に「足と側弯症との関係」についての検査が必要である。子供の自律神経失調症状、子供のうつ、ひきこもり、登校拒否、過食症、拒食症、下痢、便秘、側弯病、子供の頭痛、肩こり、めまい(起立性低血圧症)などを起こす。
●中学生の外反母趾
スポーツ障害の多発。
中学2年生の腰椎分離症の発生率と、50才以上の女性の腰椎分離症の発生率が同じという調査報告がある。中高生でスポーツ障害を起こした者の98%に、外反母趾または指上げ足があり、共に著しい免震機能の低下があった。従って、いきなり激しい運動をするのではなく、足裏のバランスを整えてからスポーツを始めることが望ましい。
中2男子
中3女子
高1男子
●外反母趾と損傷との関係
足裏が不安定だと、1対1の割合でその不安定を体の上部で補うため、ひざ・腰・首の痛みや自律神経失調などの不調を引き起こしてしまう。
外反母趾と顔面の左右差
(中学生女子)
中学生男子
外反母趾とシュラッテル
外反母趾と側弯症、顎関節症
(中学生女子)
浮き指
●小学生の浮き指と体の不調
小学生女子
浮き指と踵骨骨端炎
小学生女子
浮き指と側弯症、肩こり
小学生男子
浮き指と猫背、胃腸障害
●中学生の浮き指と体の不調
中学生女子
浮き指と脊椎すべり症
(バトミントンにて)
中学生男子
浮き指と
オスグットシュラッテル病
(サッカーにて)
中学生男子
浮き指と腰と首の
慢性痛、うつ状態
●高校生の浮き指と体の不調
高校生女子
浮き指と半月板損傷(陸上にて)
高校生女子
浮き指と腰椎分離症
高校生男子
浮き指とギックリ腰、首の痛み