便秘と肌荒れは「内反小指」が原因
足の小指が外反母趾とは反対に、内側に曲がっている「内反小指(ないはんしょうし)」があったり、また小指やその付け根にタコがあったりする人は、小指に力がなく踏ん張って歩けないということを物語っているのです。
小指に力が入らないということは、歩く時に体が左右に揺れやすくなり、この揺れを防ごうとして本能的に背中に余分な力を入れてしまうのです。やがて、背中の筋肉は疲労して固くなってしまい、これが「背中が張る」といった状態なのです。背中の筋肉が固くなり、張ってくると腸の「ぜん動運動」つまり腸の収縮と弛緩により、便を先へ先へと排出させようとする作用も上手く働かなくなってしまうのです。
「内反小指が、体の揺れを防ごうとして背中の筋肉を緊張させ、腸のぜんどう運動を鈍らせてしまう為、便秘になる」ということが、今まで知られていなかったのです。この事実を知ることがとても重要なことなのです。
逆に、便秘に伴う吹き出物、肌荒れなどで悩んでいる人の足を見て下さい。そのほとんどに内反小指やその周りにタコがあり、しかも小指がめくれ上がっているのがわかるはずです。(写真参照)
足裏のバランスを整えて正しい歩行をすると、体が揺れなくなり背中にかかる余分な負担がなくなる一方、筋肉をほぐす運動にもなるのです。背中の筋肉がほぐれて柔らかくなると、血液の循環量が増え、腸の筋肉にも酸素と栄養が運ばれ柔らかくなり、ぜん動運動がスムーズにできるようになるのです。
便秘をどうしても改善したいなら、足裏のバランスを整えてよく歩くことと、もう1つは専用マッサージ器を仰向けになってお腹に乗せ、お腹全体を10分くらいマッサージしてあげると即効性があります。