- 歩く時、姿勢が悪くなり、体に歪みが発生(構造学的歪み)
- 歩く時、過剰な衝撃波とねじれ波という有害な介達外力が発生(過労学的損傷)
- 歩く時、歩行能力低下に伴う反復性が発生(環境学的条件)
23、外反母趾・浮き指と2次的障害
外反母趾や指上げ足(浮き指)などの足裏の異常は単に足の悩みだけではなく、そこから膝(ひざ)・股関節・腰・首などへ2次的障害を起こし、特に首に変形が起こった場合は自律神経失調症やうつ・パニック症・成人病などを引き起こしているという事実があります。これを知る事が重要です。
重要なので繰り返しますが、外反母趾は親指が曲がることが最終的な問題ではなく、そこから「ひざ・腰・首などに2次的な障害を発生させてしまう」という所に大きな問題があるのです。
その証拠に接骨院や整形外科を訪れる患者さんの90%以上が原因のはっきりしない慢性痛のほかに首の異常に伴う自律神経失調症やうつ・パニック症・冷えなどを訴えています。
逆にこのような原因のはっきりしない痛みや体の不調を訴えた人の足を調べると、なんと98%に足裏の異常となる外反母趾や指上げ足(浮き指)を見つけることができます。
家が傾いたら誰でも土台から正していくという考え方が自然に起こります。
これと同じように人間も、土台となる足からこれらの原因のはっきりしない慢性痛や不調を、力学的に診断しなければなりません。
家やビルが傾いた時、その歪んだ部分だけ補修するのでは解決策にならず、いつか崩れてしまうのはどなたもわかることです。基礎工事である土台から整えない限り、歪みは知らぬ間に増大し、いつの日かわずかな地震などが加わっただけで崩壊させてしまう危険があります。
また、治療においても隠れた根本原因となる「足裏から全身を重力とのバランスで整える」という考えが治療の最初にこなければならないのです。
たとえばひざや首・腰の痛みで病院へ行ったとしても、多くの医療機関は痛いところだけを診てシップや飲み薬・電気治療などの対症療法で”癒し的”なものになりがちです。「足をみせてくれ」「足から全身を診断する」というところはおそらくほどんとと言っていい位ないでしょう。
人間は重力とのバランスを効率的に保つことを第一優先にしており、そのコントロールの八鍬氏を一番多くになっているのが「足裏」なのです。”足裏”からこれらの症状を判断し、治療することが一番初めにくる必要があるのです。
積み木の一段目が傾いていると、その上は崩れないように反対側にずらします。また、その上も同じように反対側にずらして崩れないようにします。だから、どんなにいい整体やカイロを受けても足裏のバランスから整える事をしなければ、次の日には元の歪みに戻ってしまうのです。
逆い積み木の一段目のバランスがいいと「細く」「高く」積むことができます。
足裏のバランスを整えておくと、その効果が長持ちしたり、また自然と足裏から全身のバランスが整ってくるのです。
ここに、足裏のバランスを整えておく重要性があるのです。
ひざ・腰・首ん御慢性痛や首を痛めたことが原因で起こる自律神経失調症・うつ・パニック症に対して、本当の原因と根本的な治療法がわからないままつらい毎日を送っている方がいかに多いことか。
人間の土台「足裏」から全身のバランスを整えることで痛みや不調を少しでも和らげ、何よりも本当の原因「足と健康との関係」を知り、自分で治せる方法をひとりでも多くの方にお伝えすることが私の役目であると思っております。
外反母趾が引き起こす体の不調の症例
指上げ足(浮き指)が引き起こす体の不調の症例
外反母趾や指上げ足(浮き指)があると、足裏が不安定になります。
そうなると次の3つのメカニズムで2次的障害が発生するのです。
このようなメカニズムで、原因のはっきりしないひざ(変形性膝関節症・半月板損傷)
股関節(変形性股関節症・股関節の痛み)
腰(ヘルニア・分離症・すべり症・脊柱管狭窄症)
背(側湾症・脊椎圧迫骨折・脊椎分離症)
首(首の異常に伴う自律神経失調症・うつ・パニック症・頭痛・肩こり・目眩・冷え・胃腸障害・各神経症)
足裏の異常から診た病気の症例
指上げ足(浮き指と 変形性膝関節症) 浮き指で重心がかかとに片寄り、クッション作用が低下。 |
外反母趾と指上げ足(浮き指)の両方と、 股関節の異常 左足からの過剰な衝撃波とねじれ波が股関節に繰り返され、次第に骨が変形、疲労骨折を起こした。 |
指上げ足(浮き指)と ヘルニア・脊椎分離症 踵からの過剰な衝撃波が腰椎へ繰り返され、疲労骨折を起こす。これがヘルニアや分離症の根本原因。 |
足が悪いと脊椎の最上部にあたる頚椎と頭蓋骨の接続部が補い、これに過剰な衝撃が繰り返され変形が発生。変形は周りの筋肉や神経を圧迫・誤作動させ、これが自律神経失調症やうつ、パニック症の大きな原因になっている。 |
医師の判断を優先され、あくまで「自分でできる未病改善」の参考として下さい。