耳鳴りの症状は、「ジージー」とセミが鳴くような音に例えられるものから、「ブウーン、ブウーン」とした音や「ゴオー、ゴオー」と不快な雑音がしたり、「キーン」というような金属音に悩まされるものまであります。たいていは片側に起りますが、両方なのかどちらなのか分からない人もいます。耳鳴りの時間帯として、疲れたときに音が大きくなるという人や夜になり周りが静かになると音が聞こえたり、また一日中鳴りっぱなしという人もいます。

この章でも問題なのが、「耳鳴りの80％は、足と首の異常から起っている」という事実に現代医学が気づいていないという点なのです。その裏付として言えることは、本ページで紹介している『足裏から全身のバランスを整える』施術法で80％の人に効果があり、完全に治る人も多いということです。この事実がある以上、今新しい考えに基づいた診断法や治療法が必要なのです。
耳鳴りを訴える人をよく観察すると、「足と首が悪い」という共通点があります。

1:足の異常として、指先の踏ん張る力が弱いため、重心が踵に集中してしまい、歩く時過剰な衝撃波やねじれ波が首や腰に伝わっているということです。

2:首の異常として、首のコリやだるさ、痛みがあり、中には一定方向を向くと引っかかるというような違和感です。

これらの人は耳鳴りの他に、首の異常が原因となるいくつかの自律神経失調症を伴ってます。このことからも首を痛めた結果の一つとして、耳鳴りが起っているのです。
その証拠として、足裏から全身のバランスを整え、首に簡単なコルセットを3ヶ月位するだけで殆どの人がよくなります。完全に治る人から、音が弱くなったというような程度の差はありますが、いずれにしても80％の人に効果があります。これは耳鳴りが起って1年以内の場合ですので、早目の治療が何より必要だと思います。
原因をまとめると次のようになります。

(1) 足と首の異常が原因となる耳鳴り（突発性難聴も含む）80％ (2) 聴神経腫瘍や中耳炎、内耳炎、高血圧など原因がはっきりしている耳鳴り10％ (3) 先天的、遺伝的なものが関係してると見られる耳鳴り10％

耳鳴りに対する＜セカンド療法＞

1:低周波や専用マッサージ器で足裏と首の緊張をほぐし、血行の改善を図ることで自然治癒力を発揮させる。

2:テーピングやテーピング靴下、整体で足裏から全身のバランスを整えることで、自然治癒力を発揮させる。

3:簡単なコルセットで首の安静保持を図り、自然治癒力を発揮させる。
治療の3原則に従い、この3つのことが同時に行われる施術によって、耳鳴りが1年以内の場合は80％の人に効果があるので、医師が行う治療の他にもう一つの治療法（セカンド療法）として試みるべきだと考えています。

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